明治政府の遺物
婚外子相続差別は違憲だという判決が3年前最高裁大法廷で出た
違憲となったのは民法900条4項のただしがき
なにせこの条文115年前の明治憲法下のしろものだというから
家を中心とした自助の仕組みが
公助の仕組みにシフトしている
家族という単位に過剰負担させるのは現実的では無い
社会が家族という単位を基本にするという形が急速に崩れているからだ
我が国では家族という単位がすべての基本だとする亡霊が
社会を成り立たせていなくてはならないという、自民党亡霊諸君のしがみつきで
現実と乖離した政策が採られている
しかしこの話は柳田国男でなく赤松史観によれば
明治政府のグランドデザインによる
少子高齢化の対処は社会現象の変化にともない
規約をかえてこなかった古老たちの失策に多くは起因している
フランスの合計特殊出生率は2.3ぐらい
急速に回復したのは婚外子の権利を大幅に認めたことによる
日本では庶子の比率は2%以下となっている
我が国4000万世帯のうち親と子で構成される世帯は1/3
単身世帯は1/3
そしてその他世帯が1/3で成り立っている
生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚していない人の割合)はすでに10%を越えた
マ-ケティングで市場の5%を占める層がいればそれはマスなのだ
明治政府がデザインした社会制度は現実の社会とは
かなり乖離した状態にある
それが人々の活動にブレ-キとなっていることに
国民は気がつかなくてはならないのだが
歩みは亀より遅い
亀仙人は空をとんだのに