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コンサルの独り言

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マ-ケテイング・コンサルタントの独白です。

「サイキック」コリン・ウィルソン

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名著「オカルト」が書かれてから
10年たち、コリンウィルソンは「サイキック」を表した
この本
最初に荒俣氏の解説がついている
当時「帝都物語」で一世を風靡した、博覧強記の男である

荒俣氏の解説のポイントは重層性ということである
それを宇宙論をベ-スとして展開している
平面である二次元は立体の三次元の切り取りで有り
我々が存在する三次元は四次元の切り取りになる
それぞれの次元が上位の次元の一部であることは言うまでも無い
人間の存在自体もまたしかり
ということになる

18世紀におけるメスメル理論問題
19世紀おける心霊学の台頭
そして
20世紀のサイキック現象
人間は近代化した200年の間に
形而上学的科学との対峙としての超常現象と向き合うこととなる
と述べている
それは無視されることにより毎回解決では無く
一つの隘路に入り込んだようなものらしい

コリンウィルソンの立場ははっきりしている
かれは人間の能力の可能性という意味で
サイキック現象を捉えているのだ

宇宙物質の97%が捕らえられない暗黒物質で成り立っている
ということがわかった現在
我々は同じように、人間というものについて、ほとんどわかっていないことに気がつく

御船千鶴子の千里眼事件の掲示は、稚拙な科学では説明できない、現象がそこに存在していたことを示している
そしてその現象を抹殺することで、形而上的科学は、一端前に進んだようにみえた
しかし実態は問題の本質を避けただけなのだとおもう

この本は記録されている近代からの多くの事例について解説し
かれの本来の主張である
意識の高次化の話で結んではいる
あらためて読み返すと
とても凄いはなしなのだ
死ぬまでに関連事象を全部あたるのは不可能に近い

それでもこの課題について
対峙せざるを得ない
(そう思う人が一人でも増えますように)
by kongojiamarron | 2016-04-22 08:02 | 風景 | Comments(0)

by kongojiamarron