経営者の資質
「死にいたる病とは絶望のことである」
とはキルケゴ-ルの有名な言葉である
この本は
会社という法人が死に至る話を書いている
それには
2つの理由がある
1つは日本の会社法が不完全なこと
もう一つは
経営者自身がコ-ポレイトガバナンスについて無知なこと
従って会社は成長してしまうと
必然的に壊滅してしまうことになる
絶頂期で自滅する運命にあるのだ
会社という組織は設立すると法人登記されて
別人格をもつことになる
人間は限りある寿命だが
法人は人が入れ替わることにより永続する
はずなのだが
失われた20年の間に、我が国は変な経営者のオンパレ-ドになった
皮肉なことに
そのことが
今の起業家のモチベ-ションになっている
しかしこれから起業する人
既に起業している自称経営者の諸君にいっておこう
組織が永続するためには
ワンマン経営はすぐに行き詰まる
成功したとおもえば思うほど没落は直ぐにやってくる
ここ40年間数百人の経営者を見てきた僕の経験は間違ってない
ワンマンは良い人材を排除する
組織で仕事ができないと
腐敗は巨大化する
そして目が届かなくなる
日本の会社法はドイツのそれをトレ-スしたものだが
監査役に代表取締役の罷免権をあたえなかったため
機能不全なのだ
代表取締役に任免権があるため本来の監査機能は機能していない
そういう意味では社外取締役もお飾りになっている
まともな会社になりたいなら
コ-ポレイトガバナンスについて無知であってはならない