華麗なるギャッピ-はなぜ6月14日に公開されたか
当初、2012年の12月公開予定だった
それがアベノミクス支援で6月14日になった
都議選と参議院選挙対策のためだ
1974年版
ロバ-トレッドフォ-ド
と
ミァファロ-
主演の映画をみていたので2013年版にはそれほど触手は動かなかった
なのに
見終わったとき
この作品が傑作であることを認めないわけにはいかなくなった
この物語はニックキャラウェイの独白で始まる
ヒロイン、ディジ-の又従兄弟
そしてその夫トム・ブキャナンの友人
彼が精神病棟にはいり1922年の夏の出来事を書くことからはじまる
1922年は日本で言えば大正11年
そしてこの作品が発表されたのは1925年(大正14年)
世界大恐慌は1929年だからアメリカはバブルの真っ最中だった
第一次世界大戦で欧州は疲弊し
アメリカが世界の覇者としてのし上がった時期である
2013年版は1974年版とは作られた時期がちがう
40年前スコットフィツジェラルドは一定の評価はあっても米国を代表するというところまで評価は高くなかった
しかし
いまやかれは
米国文学を語る上ではトップとして扱われている
映画の話をすれば
ディカプリオ以外はス-パ-スタ-はいないのに
しっかりとした俳優を揃えている
ニックを演じたトビ-・マクグァイアは素晴らしい、出演カットは多くなっている
ディジ-ブキャナン役の英国人俳優キャリ-マリガンは下半身デブ(1920年代美女の特徴)
なかなかの存在感を示してくれた
そして女子ゴルファ-・ジョ-ダンベイカ-を演じた長身のフランス人エリザベス・デベッキはまだ23歳の新人だ、末恐ろしい、存在感である
この映画は
永遠の愛を貫いた男と
それを裏切った女
という
結末なのだが
1920年代の米国を表象した永遠の作品として語り継がれることだろう
アベノミクスのいやらしさが
ギャッピ-の純愛の前では
滑稽にみえた