ふりだして雪ふりしきる山つばき 澄雄
椿の季語は春
しかし寒い中にりんとして咲く椿はなかなか美しい
花ごとぽとりと落ちてしまうので
武家屋敷には植えない
生首を落とされることを連想してのことだろう
椿からは椿油が取れる
僕の田舎では昔は椿がそこかしこに植わっていた
秋になると実が熟し割れて、黒い種が取れる
これが椿油の原料
農村では貴重な物だった
特に中山間地では
灯明になり
食用油になり
整髪料になったのだ
再生可能エネルギ-は原子力村のせいでいまや風前の灯火
春待ちてみぞれの中に寒椿 自作