「昭和天皇七つの謎」
我が国の現代史を語る上で
「昭和天皇」の真実を追究することはとても大切なのだが
この人、戦後も我が国の支配者として君臨した
現在の米国(というより特殊ボ-ダの)支配下にあることで
その権力を発揮した
我が国現代史家は平成2年までは、このタブ-に触れることは
できなかった。明治時代は、天皇はんが、大室虎之祐であることは
公然の秘密だったのに、昭和天皇が神格化を積極的にすすめたため
嘘に嘘が大幅に塗り固められた
さてこの本「昭和天皇七つの謎」である
結論からいおう、着眼点はいいのに、ある部分から
触れられなくなっているから、本質のごまかしに手を貸すこととなってしまっている
残念である
この7つの謎は、別に昭和史の常識を覆すというほどのものではない
1.「よもの海」は替え歌だった
2.「宮中某重大事件」の謎
3.天皇周辺の赤いユダ
4.「退位」回避への強い意思
5.「ご巡幸」と「ヤミ米」列車の怪
6.天皇の財布と「隠し財産」
7.皇居から聞こえる賛美歌
「よもの海」というのは戦後、天皇の戦争推進決断をごまかすために、でっち上げられたはなしだった、この明治天皇が詠んだとされる、「波風」は「あだ波」と詠まれていたのが本当なのだ、なぜなら、彼が戦争推進当事者だったのだから。これが全く逆の意味で宣伝され免罪のためにつかわれたとは、ビックらポン
宮中某重大事件とは、お后選びに、山縣有朋が横やりをいれたはなしである。長州ではなく薩摩系の良子をお后にしたくなかった。しかしこの話の本質は、大正天皇のお后、貞明皇后の出自なのである、九条節子は九条家の養女、この件については、薩摩の大山、三菱財閥が深く関与している。しかも彼女が生んだという4人の王子は、子種のなかった大正天皇の子供ではなかった。昭和天皇は西園寺八郎の息子なのだから。
昭和天皇退位にかんしては、マッカーサーとの最初の会見で、「自分の責任」だといったのは、何処にも記録はなく、後追いでねつ造されたことがわかっている。筆者は好意的だからねつ造はなぜなされたのかまでは追求していない。
天皇の財布については、かなり誤解がある
昭和天皇の蓄財は、山林の高騰だけではない
阿片貿易と大量のからゆきさん(売春婦)売却のちくざいである
しかも終戦まじか、良子皇后名義で、多額の寄付金が赤十字になされている
ここには述べられてはいないが、当時の大蔵省主計局長池田勇人が、収税もないのに10ヶ月間、不眠不休でなにをしていたのかまで、踏み込んではいない
皇室のキリスト教化は、日本のパウロになろうとした、マッカーサーにより、すすめられた
しかし、最後の最後で、昭和天皇はキリスト教徒にならなかった。
これは自己の地位が保全されたためである
ただし、この話は終わったわけではない、いってみれば、継続中なのである
美智子妃は聖心女子大出身、今上天皇はクゥエカ-教徒、秋篠宮の二人は国際基督教大学
キリスト教化は完成しようとしている
この本、いくつかの切り口はおもしろいのだが
浅学のため
原因までは入り込めていない
残念である