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コンサルの独り言

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マ-ケテイング・コンサルタントの独白です。

1998年のウィトゲンシュタイン

ルートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ウィトゲンシュタインは
1951年4月29日、誕生日の3日後、62歳で亡くなっている

かれは20世紀で最も重要な哲学者である

しかしウィキペディアを見るかぎり、その評価は「メタ哲学」に終始し
本来の彼の哲学者としての重要性は記述されていない...
なぜなら
かれにとって前期の言語哲学は前段であって
後期の「哲学する事」のほうがはるかに重要なのだが


この哲学の課題は未だ進行中だからだ

1998年の現代思想1月号はウィットゲンシュタインの特集なのだが
死後50年近くたっている時点での評価はここに集約されている

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残念な事だが

かれが生前に出版した本は20代のころに書いた「論理哲学論考」だけ
大修館からでた12巻の残りは、死後弟子達のノ-トから書き起こされた
そして後期作の代表として「哲学探究」があり
前期と後期に分けた解説を、したり顔でしている人がいるが
(ウィキペディアを書いた人間もそのひとりなのだが)


かれの考えはずっと一貫している

論理哲学論考の最初は
「世界は実際に生起することのすべてである」
ではじまり
「語り得ないことについては沈黙しなくてはならない」
で終わる


言語哲学者達はこの言語で語られる範囲を厳密に規定して「哲学」だと思っている
いってみれは、言語で規程できる範囲なのだから
それは簡単なはなしなのだ
そして、ウィ-ン学団ができる


しかし、ウィットゲンシュタインが言語内を規定したのは
その外側を考えることこそ
哲学だと、いいたかったのだとおもう
内側は科学的に考えられる

外側こそ哲学の課題であると言いたかったのだとおもう


by kongojiamarron | 2017-08-24 03:26 | Comments(0)

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