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コンサルの独り言

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マ-ケテイング・コンサルタントの独白です。

万世一系のまぼろし

この本は日本の支配構造を考える上に置いては
とても貴重な本であるのでぜひ、ご一読いただきたい
これ以外では「日本王権論」春秋社、もご一読されたい
万世一系のまぼろし_d0202960_05111470.jpg
万世一系というのは、天皇家の血筋の正統性は、神話の神武天皇から...
男性直系でずっと続いている、という大嘘のはなしなのだ
そのことが、女系天皇の即位を妨げ、天皇制の今後を危うくしている

歴史的に考えれば、実は、明治維新以降、太平洋戦争終了までの期間の方が
天皇制神格化という意味では、異常な時期だったのだが
歴史を学ばぬ人達にとっては、国民の無知につけ込みあらゆる、虚構と神格化を実施してきた、そしてそれは今も続いている。

北畠親房が「神皇正統記」を書いて、父子の継承というのが正統と、南朝の系譜の正しさを強調しようとしたが、かえって、例外の多さにおどろかされる事となる
しかし
明治政府は強引に帝国憲法と皇室典範を一致させた
それは天皇を神格化させ、その上での国家統治をめざしたからである
外国武器商人達の資金をはいけいに、下級武士達が、権力を握っていくために帝国憲法はうまく利用された。しかしこの憲法は明治22年にやっと創作ができた難物なのであ

さて現行日本国憲法は、そもそも昭和天皇の戦争責任を追及されないがため
大統領選に色気を示していたマッカ-サ-の意向で、即席につくられた
当然後の世に改訂される、と考えていた節が有る
憲法裁判所は設置されず、国民の定義もあやふやなままになった
戦争推進責任者の大部分は戦後、ゾンビの様に復活し、国民から責任を問われることなく、国民も責任を問うこと無く、現体制に至っている

そしてここが何よりも肝心な点なのだが、旧勢力は皇室典範の改定を日本国憲法と合わせてすることは、うまく避けてしまった。皇室典範は家法として。帝国憲法の精神を引き継いで残されたのである。憲法に疎い国民の致命的欠陥といえるだろう

万世一系には歴史的な正統性はなにもない、歴代の天皇をトレ-スしてみればそれは一目瞭然なのだ。しかし、神格化を復活させようとする、勢力は自民党憲法草案(2012年)にその精神を表した、国民主権ではなく、国体の維持強調である。
そして、その精神が今回の戦争法案に色濃く反映されることとなっている

by kongojiamarron | 2016-09-15 05:12 | 風景 | Comments(0)

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