日米開戦の正体
この本は1941年7月2日の御前会議から
12月8日の真珠湾攻撃まで
159日間、いったいなぜ愚挙が決行されてしまったのかについて書いた本
日本において歴史は年号暗記科目となっているが
欧米では歴史学が重視されている、これは孫崎氏がずっと主張していることであるが
歴史というのは過去のはなしではない
在る情況で、人がどう動き、どうなるかという、貴重なラボなのである
だから未来の予測をするうえでは欠かせない学問なのだ
そして為政者が一番恐れる学問でもある
「なぜ今真珠湾攻撃を学びたいとおもったか、それは真珠湾攻撃が日本の歴史上最大の愚挙だからです」と孫崎氏は言っています
指導者が嘘と詭弁で政策を推進する、という事は今も生きていると言います
1.指導者が嘘や詭弁の説明をする
2.この嘘や詭弁で、本来は国民が望まない方向に政策を誘導する
3.マスコミは検証せず、嘘詭弁の拡散に務める
4.国民はこの嘘や詭弁を信じ(信じるふりをし)政策を容認する
まさに安倍政権
そして
「主義主張よりも、勢力の最強なものと一体になることを重視する」
それが日本の指導者層・官僚の特性でもあります
吉田茂は英米派として軍部と対峙していたわけではありません、田中義一首相のとき満州での軍使用を指示していました。
のちに外務次官となって親米派の代表とみなされた牛場信彦も戦中は枢軸国派のごりごりでした。
僕は組織改革のコンサルですから
まず大事にしたいのは
嘘の皮を剥ぎ取ることなのです
そして
その組織の行方がどうなるかについて
見きわめる
修正はファンドメンタルからしなくてはならないのが本筋です
表面がピカピカでも
中味が腐っている事はよくあるのです
「日米開戦の正体」祥伝社 孫崎享著
買うべし
読むべし
日米開戦の裏側には
西園寺八郎と貞明皇后の息子であった裕仁の不安があったのです
かれは明治天皇の出自も
大正天皇の末路も
よくわかっていました
父親のことなる三人の弟達
とりかえはいつでも可能ですし
またそういう歴史だったのです
裕仁こそ天皇制の神格化に腐心した人間はいません
そして、悪魔の取引をしたのです
一年しかもたない原油がなぜあんなにもったのか
真珠湾攻撃はなぜ反撃が無く、かつ二次攻撃もなかったのか
よく考える必要があります
すべては仕組まれていたことなのです