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コンサルの独り言

kongojia.exblog.jp

マ-ケテイング・コンサルタントの独白です。

PUBをつくろうHUBではない


他国の文化を入れる時は
その一番大事なところを逃してしまうと
全く異なるものになる
HUBという業態をみるたび
たんなる居酒屋英国風になってしまった
際物だと思わずにはいられない
82という業態変換をしはじめてはいるが

PUBとは違うHUBに魅力は感じない
http://www.pub-hub.co.jp/index.html
英国・アイルランドのPUBは
個人経営→ 契約パブ→ チェ-ン へと業態が大きく変化しつつある
しかし
コミュニティを支えるという本質は変わらない

パブを中心にコミュニテイがなければ
単なる英国風居酒屋なのだ

映画「ライアンの娘」に出てくるライアンはアイルランド独立戦争のはなし
ライアンが経営するのは寒村にあるパブ
娘は英国軍人と不倫している
そういえば
ダブリンといえばジョイスだ

PUBをつくろうHUBではない_d0202960_9422476.jpg


参考:HUBの沿革

1980年3月
(株)ハブ(旧ハブ:(株)ダイエーの100%子会社)設立。ダイエー創業者が渡英の際、英国PUB文化に感動し、日本で広めたいとの想いからグループ内で事業化。
1980年3月
1号店「HUB神戸三宮店」オープン(1986年9月閉鎖)。
1980年8月
「HUB六本木店」オープン(東京に進出)。
1986年
旧ハブを解散し、(株)キャプテンクックに事業継承。
1989年9月
ダイエーグループ内の外食事業再編により、(株)キャプテンクックから居酒屋事業を運営する(株)りきしゃまんに営業譲渡。
1997年6月
「HUB池袋東口店」オープン(HUBのプロトタイプ確立)。
1998年5月
(株)ダイエーホールディングコーポレーション(ダイエーグループの持株会社)が全株式を所有する子会社として(株)ハブ(現)を設立。
<資本金:490,000千円、本社所在地:東京都新宿区歌舞伎町>
1998年8月
本社を東京都足立区千住へ移転。
1998年9月
(株)りきしゃまんより英国風パブ「HUB」15店舗の営業を譲り受ける。
1999年4月
「HUB東京オペラシティ店」オープン(大型商業施設に進出)。
2002年12月
(株)ダイエーが、その所有していた当社株式9,013株のうち6,568株を、加ト吉グループの(株)村さ来本社(5,000株)及び加藤義和(株)(1,568株)に譲渡したことにより、(株)加ト吉の連結子会社となる。
同じく、2,445株を21LADY(株)に譲渡したことにより、21LADY(株)の持分法適用関連会社となる。
2004年3月
本社を東京都中央区築地へ移転。
2004年6月
メニュー開発や従業員教育の施設として、東京都中央区築地に「トレーニングセンター」を開設。
2005年9月
「82神田店」オープン(「82」1号店)。
2006年3月
「HUB名古屋栄錦通り店」オープン(名古屋に進出)。
2006年4月
大阪証券取引所「ヘラクレス」に株式上場。
2010年2月
フード インクルーヴ(株)が、その所有していた当社株式1,720株のうち全部を、テーブルマーク(株)がその所有していた当社株式3,610株のうち2,390株を、それぞれロイヤルホールディングス(株)に譲渡したことにより、ロイヤルホールディングス(株)が当社の主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社となる。
2010年7月
本社を東京都千代田区外神田(現本社)へ移転。
2010年10月
大阪証券取引所「ヘラクレス」と「JASDAQ」が市場統合され、「JASDAQ」に所属となる。
2013年5月末現在
店舗数82店舗(「HUB」直営63店、「82」直営18店・のれんわけ1店)。

平成7年に首都圏農村活性化レポ-トを書いて以来
地域の活性化には中心組織だけでなく
中心施設が必要だろうと思っていました
組織というのはソフトですから作るのに手間暇がかかります
施設は採算ベ-スで上手く運営されれば
それなりの人が集まり「るつぼ」(メルティングポット)になり化学反応するのでは
という狙いだった

一年目の初期投資に必要な額は1億円
だせる企業とか人は限られているのだが
昨日書いたHUBがネックとなった
中味は全く違うのだが、同じモノと思われたみたいた
1980年に故中内氏の思いつきで始まった都市型HUBが34年立っても
100店舗を越えなかったのは
そもそもの設計ミスなのだ

アイルランドのPUBにするには
地域に密着させるしかけが必要だったのだ
バックヤ-ドはシステム的に作り上げる
フロントラインは個人の個性を最大限に生かせるようにする
直営は10店舗
これは人材教育と商品開発に使って採算がとれればいい
100人の店主を育てる
国内に500店舗は作れる

英国・アイルランドのPUBが
個人商店 → 契約パブ → チェ-ン となっていったものの逆をたどる
つまり壮大なのれん分けシステムを作り
地域のコミュニテイ再生の核化を目指したい

先は明るい
なぜならば
これは社会に必要な事業なのだから
by kongojiamarron | 2014-01-20 09:45 | マ-ケティング | Comments(0)

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