自動車産業の衰退/基幹産業でなくなっている
某自動車メ-カ-のマ-ケティング担当に
中高年独身市場研究会に入ってもらい
報告会を行った
それまでマ-ケティングおよびマ-ケティング・リサ-チについては無関心な会社だった
業界もそう
販売会社がしっかりしていて、イケイケドンドンの時代だった
日本の自動車メ-カ-は現在シュリンクスパイラルに入っている
しかも抜け出せるとはとうてい思えない
自動車産業はあきらかに飽和状態
マ-ケットにたいし飽和なのだ、しかしそれは20年前もおなじ
休日に全自家用車が走り出したら、道路は立錐で動かないよ
と言っていた
東京モ-タ-ショウはむなしさの表出を表している
その頃のデパ-トメントメ-カ-はライフステ-ジラインアップだった
これはいまもかわらない
しかし、市場はここ30年で激変した
それに対応できていないだけなのだ
独身の時→結婚して二人→子供が出来て→子供が独立して というステップで車買い換えという
ええ、そんなライフステ-ジを踏む人は30年前の40%から15%に激減した
自動車会社も広告代理店も知らないだろう
15年前僕が教えていた担当者達はすべて自動車業界から去った
地道にマ-ケット予測していなかったのは明らかだ
デンコロに騙され続けたのもあったが
自動車産業は予兆があって奈落の底に落ちた
簡単にいえば現市場にあってないビジネスモデルだからだ
若者は自動車に興味をもたない
可処分所得が低すぎるし
ライフスタイルの中では不要な物として位置づけされている
今の自動車メ-カ-の幹部諸氏みたいに、食費を削って車を買うなんてありえない
それは広告では解決はしない
マ-ケットは
人口動態×人々の意識
で成り立っている
自動社会社に足りないのはここを補足し考える機能なのだが
そこをあまりにもデンコロに丸投げし続けた
まだ丸投げを続けているのは経営陣が無能だからというしかない
そういえば「おとなぴあ」という挑戦的だった廃刊雑誌をおもいだした
志はよし、しかし編集スタッフがおとなでなく、うりかたも「ぴあ」まがいだったから
なくなった
タ-ゲットが合っていてもベネフィットが合ってなければなんの意味も無い
日本が不況なのはこんな所にも原因がある
まあ
日本の自動車メ-カ-が潰れても外資になるだけだから